Posted on 13/07/2009 by keiko
イスラエルは強豪ロシアを4‐1で破り、デービスカップ (男子国別対抗戦)準決勝へと駒を進めた。もちろん、イスラエル史上初の快挙であり、正直、ロシアに勝つとは夢にも思わないことであった。
初日のシングル2試合での Dudi Sela と Harel Levy の勝利で勢いづいたイスラエルは、二日目のダブルスにも勝利し、あっさりと準決勝入りを果たした。選手たちの期待以上の活躍は、集まった観衆をも熱狂させ、今までにないテニスでの盛り上がりを見せた。
今年から、会場がバスケットボールのスタジアムに設置され、イスラエル応援団で埋め尽くされたスタジアムは、さながらバスケットの試合を見るかのごとく大騒ぎとなり、鳴り物を鳴らし、奇声を上げ、とてもテニスの試合を見る観衆の応援とは程遠いものとなった。もちろん、熱烈な応援は選手たちにとっても力となるが、今回のイスラエル観衆は、相手のロシアの選手たちへの配慮を全く考えていなかったように見えた。ダブルスで接戦となったとき、ロシアのSafin 選手が観衆が静まるのを待っても、一向に観衆は静まろうとせず、逆にわざと集中力を欠かせるような非礼な行為をするのは、テニスが好きで見ている者にとっては、ゆるしがたい行為である。リポーターにインタビューされた有名人が「こうして相手チームを邪魔することで、イスラエルが勝てる」などと、スポーツ精神に反することを言っていたのには、さすがにイスラエル人の品格を疑わずにはいられなかった。
イスラエル国民にとって、サッカーとバスケットボール以外のスポーツにあまり関心がないのはわかるが、こうして、イスラエル選手の活躍でテニスが注目されるのであれば、それに伴って、応援する観衆も、それぞれのスポーツにあった応援の仕方を学ぶべきである。身勝手な相手選手を尊重しない応援は、イスラエル人としての品格を貶めるものであり、国民性の低レベルさを浮き彫りにしてしまう。
しかし、ともあれ準決勝は9月にスペインで、優勝候補のスペインとの対戦となる。熱狂した応援でイスラエル選手の活躍も期待したいが、まずは、お互いの選手を尊重した応援を心がけてほしいものである。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: イスラエル | 2件のコメント »
Posted on 05/07/2009 by keiko
ジャズ・サクソフォーン奏者 Daniel Zamir のライブに行ってきた。彼の音楽はジャズといっても独特で、ユダヤ教の祈りの言葉をサクソフォーンの音と共に歌い、声を発して演奏をする。
もともとはいわゆる普通の人であった彼は、NY滞在時にユダヤ教をより身近に感じて(חוזר בתשובה)信者となり、NYで活動していたが、数年前にイスラエルに戻ってきた。そして、4月にイスラエルでの3rdアルバム「ONE」が発売され、その中に現在もハマスに捕らわれたままになっている(2006年~)Gilad Shalit のための15分バージョンの「Hatikva」が収録されている。
ハイファの小さなライブハウスでの演奏だったが、細くて小さな彼の体からは想像もつかないほどのエネルギーを感じさせる、力強いサクソフォーンの演奏と歌声だった。レゲヴは数年前に彼を知ってからというもの、彼の大ファンであり、演奏中に一緒に歌ったり、演奏終了後も一緒に会話したり、CDにサインしてもらったりと、興奮の一夜となったようだ。ライブにきていた人たちはジャズということもあって、若い人ばかりではなく、中年夫婦も多く、みな彼の演奏に聞き入っていた。3度のアンコールに答えてくれ、素晴らしい演奏をしてくれた Daniel のこれからの活躍が楽しみと感じるひと時であった。
(Daniel Zamir のMySpace で、彼の他の演奏を聞くことが出来きます)
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: 音楽 | 3件のコメント »
Posted on 01/07/2009 by keiko
Posted on 30/06/2009 by keiko
先日、レゲヴの両親が10日間のオランダ旅行から帰ってきて一言・・・「帰ってきてガッカリ、空港に降りたとたんに風景が真ッ茶色なんだもの。」
明日から子供たちも夏休みが始まり、イスラエルの茶色い夏もにぎやかになる。雨が降らなくなってから2ヶ月たち、乾燥する大地に残る草木は少なく、また、砂漠からの熱風で埃っぽさは倍増し、節水も相伴いイスラエルはますます茶色さをましていく。イスラエルで冬と呼ばれる日が来て、雨がパラパラと降るのは、まだ3ヶ月も先のことである。
オランダ帰りのレゲヴの両親が、イスラエルの乾燥した風景を見て、肌で感じてガッカリする気持ちもわかるが、私は、このイスラエルの風景が大好きだ。荒々しくて甘くなく、素朴で、弱さを感じさせない強さを持っている、そんな風に私はイスラエルを感じてきた。乾燥する夏はどこもかしこも茶色い風景だが、川の流れるところには思いもかけない、緑豊かな花に囲まれた美しい景色が広がっている。そんな、美しさを知ってしまうと、茶色い大地さえも愛おしくなってくる。
育つ環境と個性、土地と人柄というのはよく出来ているもので、イスラエル人の個性がこの土地で培われているのは間違いないと思わずにはいられない。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: イスラエル , 自然 | 2件のコメント »
Posted on 24/06/2009 by keiko
2009年 エルサレム・インターナショナル・フィルム・フェスティバル (the 2009 Jerusalem International Film Festival) が7月9日~18日まで開催され、世界45カ国から150以上のフィルムが上映されます。
その中で、注目の映画がこの「סיפור גדול」(A Matter of Size)
ポスターを見れば一目瞭然の、「相撲は、ただ、デブでいるわけではない」と、デブなイスラエル人が減量クラブを抜け出し、相撲レスラーを目指す熱血相撲コメディー。まだプロモしか見ていませんが、面白そうなので、是非見てみたい作品です。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: 映画 | 8件のコメント »
Posted on 21/06/2009 by keiko
毎週金曜日、シャバット(安息日)の夕方には、レゲヴの親族が91歳のおじいちゃん宅で団欒する風景が見られる。孫家族・ひ孫まで集まると、多い時には30人近い人が一つの部屋に座り、しゃべり、お茶を飲み、そのときどきの話題に会話が弾み、騒音にも近いにぎやかさになる。日本では、団欒の席での政治話しはご法度の気配があるが、イスラエルでは政治・戦争抜きの会話を聞いたことがないほど、人が集まれば議論が始まりだす。
先日は、オバマ大統領のハエ殺しの話題から発展して、ガザの話しになった。レゲヴの叔父さんが「ガザへの侵攻は、完全なるイスラエルの失策だ。民間人を500人以上殺して、いったい何が変わったのか?事態は一向に好転していないし、状況に何ら変わりはないではないか!」と言えば、レゲヴの叔母さんは「あれは必然だった。今こうして南部にロケットが飛んでこないじゃない。話し合いというけれど、ガザには話し合いをすべき相手はいないわ。ハマスは人間ではないもの」と声を荒げ、レゲヴの24歳の弟は「世界の歴史を見てみろよ、勝者の国がどういう戦争をしてきたか。皆殺しにしなければ、勝てないんだよ」と、語った。
レゲヴの家族たちは全員が左派であり、イツハク・ラビンの時代にはおばあちゃんと叔父さんを筆頭に、ラビン支援の要となって和平への運動をした人々だと聞いている。今でも、ラビンが暗殺された1995年11月4日のステッカーがおじいちゃんの家には貼ってある。そんな家族の中から、「ハマスは人間じゃない」「皆殺ししなければならない」などという言葉を聞くことは、非常に悲しいことであった。なおかつ、叔母さんは小学校の教師であり、子供たちを導く立場の人にも関わらずである。レゲヴの弟はちょうど多感な時を、ラビン暗殺、第2次インティファーダ、自爆テロの恐怖の中で成長し、兵役を終えた若者である。部屋の中で極右的な発言をする二人に対して、反論していたのは叔父さんだけで、他の人はただ言葉をなくしてしまっていた。それは、本気としては受け取りがたい発言なので聞き流すということでもあったが、これが、今のイスラエルで主流となりつつある意見であり、左派であったレゲヴの家族の中でさえも露見してきているということに、私は今後のイスラエルを考えられずにはいられなかった。
先日、ネタニヤフ首相が演説を行い、ネタニヤフの政治家人生で初めて2国家共存の用意があるということを正式に発表した。それがオバマ大統領からの圧力にたいして、決して2国家共存に賛成していなかったネタニヤフが譲歩できるギリギリのラインであり、入植地問題に対しては、はっきりとした発言を避けたにも関わらず、リーベルマン外相は「われらが土地に入植して何が悪い」と、クリントン国務長官にメンツを切ってしまった。そんな、わが道しか行かないリーベルマン外相が、本音しか言わない政治家としてウケがいいのも、皮肉なものである。
レゲヴの家族の小さな集団においても見る事ができるように、オスロー合意からの17年の間にイスラエルの国民の意識は大きく変わってきている。そして、民族と宗教の混沌であるイスラエルは、ますます複雑さを増してきている。日本にいた時に購入した、岩波新書 「イスラエル」臼杵 陽 著 は、現在のイスラエルの状況を、政党の移り変わりと、民族の移民、宗教党の発展、多文化主義とシオニズムによるイスラエルの抱えるジレンマなど、比較的わかりやすく、今までにない角度からイスラエル問題が捉えられていて面白い。イスラエルという国は、ホロコーストを語ることなくしては語れないと思っていたが、ホロコーストを経験したのは欧米系のアシュケナジーだけで、建国後に移民してきたアラブ諸国系(ミズラヒーム)や北アフリカ系(スファラディーム)の移民は、ホロコーストを経験していない民族たちであり、イスラエル建国によるアラブ諸国との戦争によって、移民せざるえなかった。という盲点を著書で再認識させられ、改めて、複雑な民族国家イスラエルの現状を考えさせられることになった。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: イスラエル , 家族 | 8件のコメント »
Posted on 14/06/2009 by keiko
人生で初めてハリネズミを見たのは、ボランティアとキブツのパブで楽しんで、ほろ酔い気分で道路を歩いている時でした。道の真ん中に何か丸い物体があり、それが私の気配で丸まっていたハリネズミだと気づくまでには、多少の時間を要しました。障りたい衝動を押さえ、せめて動く姿を見ようとじっと横で待っていましたが、結局その時は動く姿を見ることが出来ず、後ろ髪を引かれる思いでその場を立ち去ったのです。その後も何度か夜中にモソモソと動くハリネズミたちを目撃することや、愛犬タマの散歩でタマがハリネズミを見つけて、鼻に針をたくさん刺されてきたりすることもあったりと、とにもかくにも、イスラエルで初めて目にしたハリネズミたちは、私にとって特別なアイドルとなりました。
いつも目を通しているYnet の記事で、車に轢かれて片足を骨折したメスのハリネズミが保護され、動物病院で治療を受けている記事を読みました。治療から一ヶ月たち、足の状態も良好に回復してきているようで、もう数ヶ月後には自然に帰せるということ、また、太りすぎなのでダイエットもさせるということが記載されていました・・・見れば確かにダイエットが必要な感じです。ヘブライ語ですが、治療を受けているハリネズミの動画を見ることが出来ます http://www.ynet.co.il/articles/0,7340,L-3730797,00.html
イスラエルには3種類のハリネズミがいるそうです。保護された一般的なハリネズミ(Hedgehog)、オオミミハリネズミ(Long-eared Hedgehog )、砂漠ハリネズミ(desert hedgehog )。
オオミミハリネズミ 砂漠ハリネズミ
北部の道路では、車に轢かれた動物たちをよく見かけます。動物たちにも十分車に気をつけてほしいと思いますが、 何よりも人間がスピードを落として十分注意して運転していれば、野生動物たちの犠牲も減るはずです。こうして、イスラエルの自然の中で、ふっと目をやればハリネズミやマングース、ヤマアラシ、岩タヌキ(ハイラックス)、カメなどの野生動物たちを見て、感じることができる生活を守っていくことも、これからのイスラエルとって重要なことだと思います。まずは、保護された幸運なハリネズミが、元気になって自然へ戻り、不幸な事故にあうことなく、生涯を全うしてくれることを願うばかりです。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: 自然 | 4件のコメント »
Posted on 11/06/2009 by keiko
現代ヘブライ語辞典(6000円)
今までヘブライ語の勉強は、最初の頃使っていた入門書以外は、ウルパン(ヘブライ語教室)での教材や、OXFORD 英語-ヘブライ語辞書を使って、日本語訳なしで自主学習していましたが、英語もほどほどの私にとって、ヘブライ語-英語-日本語への3段活用では、頭に入力されるまでに膨大な時間がかかりすぎて、ここ最近はすっかりヘブライ語学習から遠ざかっていました。
日本語によるヘブライ語の辞書があることは知っていましたが、値段の割りには内容に期待が出来ず、購入することをためらう日々でした。今回、日本に滞在している時に、イスラエルに住んでいるある方に、このヘブライ語辞書について勧められ、せっかく日本にいるのだから、と思い切って購入したところ、値段を裏切らず、期待を裏切らない、よい一冊にめぐりあうことになりました。
今ではインターネット辞書で調べることも容易ですが、やはり手に取って、ひとつの言葉を調べるつもりが、その前後、果てはそのページ全てに目を通すことができる辞書は、言葉を知る楽しみが倍増します。巻末には医学用語や各種の専門用語の一覧や、図解による単語など、辞書としてだけでなく、読み物としても楽しい一冊になっています。
その土地の人々の話す言葉を理解することは、その土地の人々をよりたくさん知ることができる一歩だと、私は考えます。私のヘブライ語はまだまだ初心者の域を出ない稚拙なものですが、ヘブライ語を理解することによって、ユダヤ人という民族とイスラエルという国を、少しは知ることが出来たと思います。
いつでも大事な一冊の本に出会えるのは楽しいものです。これで私のヘブライ語力も向上間違いなし・・・になってくれるといいのですが。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: イスラエル , 食・祭・雑 | Tagged: ヘブライ語 | 6件のコメント »
Posted on 02/06/2009 by keiko
先月、「ナクバ」を追悼する者を処罰するという法案がだされ、現在1回目の投票を可決し、議論をよんでいます。「ナクバ」とは、パレスチナ人にとっての大悲劇である、ユダヤ人にとってのイスラエル独立記念日のことです。 イスラエル独立記念日は、ユダヤ国民にとっては歌い・踊り・BBQ と華やかに一日が過ぎますが、パレスチナ人にとっては最も忌むべき日であり、悲しみに暮れる日となります。そのため、イスラエル・アラブの中には、独立記念日にナクバを追悼する人々もいます。その人々を法律で罰しようとする法案が「ナクバ法」なのです。
このような馬鹿げた法案を出したのは、あの極右党のリーベルマン外相。極右内閣が誕生した時点で、必ずこのような展開になるだろうと思っていましたが、実際に法案が出されてみると、ただ腹立たしい限りです。民主主義イスラエルは、いったいどこへ行ってしまうのか不安が募ります。これが、今回の選挙でイスラエル国民が選んだ道だったのかと思うと、虚しくなります。イスラエル国内少数派のアラブ人を、このような法律で取り締まり、アラブ人排斥を進めて、お互いの憎悪を増やし何のためになるというのでしょうか?イスラエル・アラブの人権も自由もないがしろにして、何が、イスラエル国民の結束なのか、私には理解できることは一つもありません。
私の好きな有名人で Yaron London というTVホストがこの法案についてシオニストと議論し、「私もイスラエルを愛している、だから、私はこの国を間違った国にはしたくない。私は自分の孫たちのためにも、イスラエルを他の国々と同じように、アラブ人もパレスチナ人もクリスチャンも仏教徒も、誰もがみな自由に生きることができる国にしたい」 と、真剣に法案に対する怒りを発言していたことに胸が熱くなりました。そしてまた、テルアビブ100年祭の一環だったホワイトナイトでも、ナクバ法に反対する人々のデモ行進も行われました。
この法案がイスラエルという国にとって、どれだけ危険なことなのか、ユダヤ人自身が問題提起しなければ、和平への道は後退するばかりです。法案の正式な発足までには、3回の議員投票を通らなければなりません。残り2回の投票が、この馬鹿げた法案の最後となってくれることを願います。
久松 重光さん 「ナクバ追悼を禁じる 」
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: イスラエル | 11件のコメント »
Posted on 31/05/2009 by keiko
まるで最後の晩餐のように長いテーブルとそのテーブルを彩る数え切れないほどの料理。これが、レゲヴの親族の集まる祭日シャブオットの風景。親族の一人モーシェの作る料理は、レストランも顔負けの一品で、今回も恒例のチーズ各種、ペースト各種、サラダ各種、ブレッカス各種、キッシュ各種、ケーキ各種を用意して、子供も含め35人のお腹を満腹にしてくれました。
チーズの盛り合わせは、ベジタリアンにとって至福の味。この日ばかりは、好きなだけチーズをたべます。モーシェの作るクリームチーズは、くるみ・ブラックペッパー・かぼちゃの種、ゴマ味などがあり、最高においしい。
これでもかと盛られたパンと野菜も、シャブオットを祝う大事な主役。収穫の喜びを、お腹いっぱい感じてきました。
← ランキングに参加しています。押してもらえるとうれしいです。
Filed under: 食・祭・雑 | 4件のコメント »