イスラエル映画「レバノン」(Samuel Maoz 監督)が、ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞しました。今年、惜しくもオスカーを逃した「戦場でワルツを」に続く、イスラエル映画の快挙です。
映画「レバノン」は、1982年7月、第一次レバノン戦争で戦車部隊だったSamuel 監督の実体験が元になっています。まだイスラエルでも公開されていませんが、金獅子賞を受賞したことで、世界中から注目を集めることになるでしょう。少し気が早いですが、オスカー受賞への期待も膨らみます。
「戦場でワルツを」のAri Folman 監督と同じく、第一次レバノン戦争で若い兵士として初めて戦争を体験した監督自身が、その時のこと、その時の気持ちを映画にして、25年以上の時を経た今、イスラエル兵士について、そして戦争について、映画という表現を使って何かを感じてもらいたい、と思っているのだと思います。18日から始まるユダヤの新年に花を添える、嬉しいニュースとなりました。
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やはりそちらでも雨が降りましたか、テルアビブも降ってて来たので(この時期に)びっくりした。今年は涼しいYom Kipurになるかもね。
今回は第一次レバノン戦争のことなんですね。レバノンでは放送するかどうかというところでしょうかね。。。なにはともあれ、めでたいめでたい!!!
今日の夜もまた少し降りましたよ。今年は雨が多いといいですね^^。ベネチアのことでハッピームードと思いきや、Asaf Ramon の死でベネチアもすっとんでしまった感があります。でも、めでたいことはめでたいです。
>(監督は)戦争について、映画という表現を使って何かを感じてもらいたい、と思っている
日本人なら、観客が戦争映画を見て期待されることは「戦争反対」しかないのですが、イスラエル人監督にはそれは期待できないでしょうね。私は未見ですがその点ではまず間違いないでしょう。
なぜなら、もし明確に戦争に反対するような映画であれば、制作も公開もイスラエル映画としては困難だと思われるからです。その例が表向きはパレスチナ人との融和のふりをしながら、その実は堅固なシオニストのアモス・ギタイの映画の経験ですね。彼のような実際にはイスラエルの戦争大賛成の映画でもイスラエル国家の反発は大きかった。
そして何よりアメリカ映画の経験からしても不可能でしょう(アメリカの反戦映画って思いつきますか?)
この手の映画でできるのは戦場の極度の緊張感(恐怖・悲哀など)を映像にして、その表現の鋭さで評判をとる事であって、結局戦争自体には賛成も反対もしないものです。それがアメリカなど戦勝国の作る戦争映画の今までの結論ですね。ですので映画の評価がどんなに高くとも、監督は結局戦争を自分の功名心に利用しているだけなのではないか?という問いから逃れられないでしょう。
ここで大事なのは、世界の中でも日本の戦争映画は違うことですね。日本はたくさんの戦争映画をつくってきたがほとんどがはっきりした戦争否定の観念で作られている。そしてそれを見てきた日本人もそう考えている。「映画は戦争を否定すべきだ」と。
この映画のイスラエル兵を太平洋戦争の日本兵に置き換えたとき、日本でどんな評判を得るか?それを考えてみたり、あるいはそうした視点をイスラエル人に提起してみるのが、日本人として一つの責任ではないでしょうか?
naokoraさん、ご意見ありがとうございました。