イスラエルの徴兵制度

イスラエルには、徴兵がある。
 18歳もしくは19歳から徴兵され、男子3年・女子2年である。
 その徴兵が終わっても引き続き、1年に一回補充兵士として、徴兵されるのである。
 補充兵士として徴兵されることをミルイームという。
 3日間の訓練だけの場合もあるし、1週間・3週間の通常任務の時もある。
 今、レゲブは一番長期の25日間のミルイームへ行っている。
 かつて一回しか見たことのないレゲブの兵隊姿を再び見て、
 改めて、ここがイスラエルであることを実感する。
 誰も好き好んで兵隊へは行かない。
 3年間の兵役後はふつうの生活であり、会社へ通い、家族と過ごし、
 暖かい部屋とおいしい食事、とにかく快適な生活の中にいる。
 それが突然、集団生活、自由のない空間、夜間の国境警備、
 硬いベットという軍の生活になるのである。
 割り切るといっても、そう簡単なことではないはずだ。
 レゲブにとっても、赤紙ならぬ軍からの緑の手紙がくることを非常に恐れている。
 現在では徴兵拒否も不思議ではなくなり、ミルイームに行かない人も多くなったという。
 ミルイームの場合は、会社の都合、個人の都合などで、
 手続きを行えば期間が短くなったり、もしくはキャンセルされたりする場合もある。
 レゲブの場合は彼の生真面目さなのか、それとも単なる不器用なのか、
 ミルイームを逃れる手立てをこうじなかった。
 多くのものは、様々な手段を用いて、ミルイームを逃れようとする。
 あるものは健康上の理由を作り、あるものは精神病を偽り兵役を逃れている。
 私は兵隊の妻になったつもりはない。レゲブには兵役をしてほしくない。
 レゲブにとっても今回のミルイームは、精神的にもかなりきついようだ。
 今回を限りに兵役はしない、とミルイームへ行く前日に言った。そう、願いたい。
 現在、クネセット(議会)では、ミルイームの年齢を、
 45歳までから40歳までに引き下げるかどうかが、検討されている。
 大いに結構なことだ。是非そうなってほしい。
 そして、レゲブには2度と兵役をしてほしくない、と願うことは、
 家族として、一緒に生活しているものとして、当然の気持ちである。
 今はただ、レゲブがもどってくるまで、イスラエルに何事も起こらないことを、
 そして、レゲブに何事も起こらないよう、祈る日々である。

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