ヒズボラの攻撃

今も、爆撃と銃声の音が鳴り響いている。
昨日、朝の9時より始まった、ヒズボラのイスラエル北部への攻撃は、
イスラエル兵士8人死亡、兵士2人を捕獲という、
イスラエルにとって、非常に厳しい状況となり、現在もなお双方の攻撃が続いている。
昨日はキブツの周辺の町に多くのカチューシャ砲が落ち、
キブツからは炎と煙の立つ、レバノン側とイスラエル側を見ることができ、
銃撃戦の音、爆撃の音がやむことなく続いていた。
そして時折、地響きのように窓が振動し、
愛犬タマは正気を失い、目が遠く彼方へ行ってしまっていた。
もちろん仕事は緊急事態により中止し、全員が防空壕へ入るように指示された。

面白いことに、ちょうどこのとき小泉首相がイスラエルを訪問していたのだが、
イスラエルは一気に戦争状態、極東の首相にかまっている暇はなし、
ニュースも小泉首相の顔をチラッと見るだけだった。

私のいるキブツはまさにこの戦闘の真っ只中。
レポーターも駆けつけ、ニュースにも登場、一躍キブツ・ハニタは危険地帯となった。
確かに、四六時中砲撃の音の中にいるのだから、当然だろう。
夜は深夜4時から砲撃の音が始まり、これはイスラエル側の反撃・報復が、
レバノン側で行われたと後で知ったが、
その後も現在にいたるまで、双方の砲撃は続いている。

正直、私は昨日からの戦争状態に、何を感じていいのか良くわからなくなっている。
恐怖はない。
しかし、無意識に恐怖を感じないように感覚を麻痺させている自分がいるようにも思える。
爆撃を非常に近くに聞いたときは、頭も感覚も真っ白になったような気分がした。
レゲブは普段どうりに仕事をし、何度も電話で話はするが、
特別に帰宅を早めようなどという気持ちはなく、通常どうりだ。
おびえるタマは、レゲブが帰宅すると、レゲブから片時も離れようとはせず、
レゲブのベッドの下で朝まで過ごした。
日本大使館からは、確認の電話が入り、ほとんど日本人と交流の無い私は、
誰かが、私の居場所を知っており、
気にかけてくれていると知って、救われた気分になった。

日本でこれらすべてのことがどのように報道されているのか知らないが、
TVでレバノンの人々が、この攻撃の成功を大喜びしている姿を見て、吐き気がした。
レバノンが攻撃してこなければ、イスラエルは何もしないのだ。
張り詰めた均衡の中であっても、現在まで日常を送ってきたのだ。
今回の戦闘で、イスラエルは再びレバノン南部へ侵攻するだろう。
再び、多くの若い兵士の命を犠牲にするのだろう。
そして、多くのレバノン側の市民が犠牲になるのだろう。
ガザでも同じことが繰り返されている。

いったい和平は、どこへ消えてしまったのだろう。
当面の心配は、この戦闘にレゲブが借り出されないことだ。
戦闘拡大によって、予備兵の徴収が始まっている。
どうか、レゲブが戦場へいくことが無いように。
どうか、この戦闘が一刻も早く収まりますように。

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