イスラエル 戦争と音楽

こんな状況の時に、素敵なことがあった。
私の大好きなイスラエル人歌手が、キブツに慰問にきてくれたのだ。
彼の名はDavid Broza(デビッド ブロザ)。
この戦争がはじまって早々から、彼はイスラエル北部の、
戦場となっている各地を演奏して回っている。

私は8年前に偶然、彼の生演奏をエルサレムの独立記念公園でみて、
(イスラエルの50周年独立記念日だった)
だれかもわからなかったにもかかわらず、あまりの感動に、
ステージ裏まで行って、彼と一緒に写真をとったことがある。
その足ですぐレコード店へ行き、彼のCDを買った。(このCDにサインをしてもらった)
これが私のはじめてのイスラエルでの音楽だった。

David Broza のギター演奏は格別だ。
テクニックもさることながら、素人の私でさえ、唖然としてしまうくらい、
すばらしく、そして、心を打つ歌を歌う。
彼の演奏はライブで見てこそ価値がある。
その彼が、私達のキブツへ来て、ライブ演奏をしてくれる。
それは、私達被災地の人々を励ますために、彼も命をかけているということ。

私にとっては、この上もないひと時となった。
長く続く戦況で、私の心は枯れかけていた。
どうにもならない状況に、うんざりし、喜びも楽しみもなく、
毎日耳にする爆音に、私の気持ちは壊されかけていた。

ちょうどそんな時に、David Brozaはやってきてくれた。
ギターひとつでやってきた彼は、素朴で、飾ることなく、
8年前に会った時と変わらぬ様子だった。
そして、彼の歌は私を勇気付け、そして、心を開かせてくれた。
辛いのは私だけではない、みな、辛さに変わりはない。
どれだけ前を向いて、希望をもつことができるのか。
助け合うことができるのか。

被害者意識でいっぱいの私の心は、空虚だった。
彼の演奏を聞きながら、そして大好きな彼の歌を口ずさみながら、
止め処なく涙がこぼれた。
1時間の演奏だったが、David Brozaと彼と一緒に演奏に来てくれた
Keren Ann の歌声は、キブツの人々を癒してくれた。
間違いなく、私は癒された。

彼らは毎日、被害地を回って人々を元気付けている。
ありがとう。心からありがとう。

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