一年の追憶

戦争体験をしてから、一年が過ぎた。
月並みだが、長かったような、短かったような気分である。
停戦となってから今日まで、まったく普段と変わらぬ、
平凡な、まるで何事もなかったかのような、そんな生活を続けてきた。

停戦直前の爆弾で負傷したミハエルは、2度の手術を受け、
ほぼ一年たって仕事に復帰している。彼にとっては、長い戦争であり、
一生、負傷した片足を引きずる生活と戦っていかなければならない。

レバノンでは、一年前の戦争の勝利を記念して、結婚式が盛大に行われているそうだ。
しかし、一方では、再び起こるであろう戦争を危惧して、観光客がくることもなく、
出国する人々も後をたたず、ヒズボラの宣伝ポスターだけが町に増えているという。

オルマルト首相は、今年の夏に戦争を仕掛けることはないと言明したが、
彼自身、未だに戦争責任問題から、逃げ回っている身で、そんな政治家の言うことに、
何一つ確信を持てるものはない。

もし、戦争が再び起こるとすれば、次は確実にシリアが絡んでくるので、
以前のように、タマと一緒にレゲブの帰りを待つ、などと流暢なことは言っていられないだろう。
その時、私はどうするのだろう?
ただひとつ望むことは、レゲブが戦場に行くことがないように、ということだけである。

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