イスラエルの医療制度

その国の医療制度というものは、実際に使ってみなければわからないものである。
イスラエルに住むようになって、病気も怪我もしたことがなかったので、
医療制度については、結婚後に健康保険の手続きができたことと、
毎月保険料が引き落とされているということ意外に、何も知識がなかった。
そして現在、不妊治療を始めてからというもの、頻繁に医療機関を使うようになったが、
それでもなお、医療制度については良くわからないというのが、本音だ。

私の入っている健康保険は、イスラエルで一般的な保険で、「クラリット」と呼ばれるもの。
ほかには「マカビー」などがある。
診察してもらいたいときは、最寄のクリニックなどに行き、そこでドクターに見てもらう。
私のケースを例に挙げるなら、近くに出張所があり、週2回婦人科の先生が来る。
そのときに予約を入れて診察してもらう。
そこで数ヶ月、簡単な不妊治療(薬のみ)を試すが、効果がなかったので、
ドクターがその地域にある不妊治療専門の科がある、病院を紹介する。
そこから私の本格的な不妊治療が始まるのである。
各種検査などには、ほとんど代金を払っていない。
ホルモン剤や排卵誘発剤などの薬品に関してのみ、支払いが生じる。

私は心底、イスラエルで病院通いだけはしたくなかった・・・
とにかく、めちゃくちゃなのだ。
不妊科なので、生きる死ぬの問題はないのだが、どうも、患者としては扱われておらず、
玉突き状態の流れ作業のように、治療中は早朝7時から血液検査やら、
婦人検査などが行われ、ドクターに会うために2時間も待たされることもある。
威圧的な看護婦がすべてを仕切り、とても、落ち着いて話をするという状況ではないのだ。

それは、私のヘブライ語が医療について語るには、不十分すぎるという問題もあり、
その上、システムについて皆無だからという、私自身の問題も大きい。
当初はどれほど、無知な自分自身を悔やんで、泣いたか知れない。
それでも、彼らは専門科なのだから、私も学びながら時間をかけて治療をしていこう、
と決心し、今では看護婦達とも、楽しく会話ができるほどになった。
しかし、治療効果はなく、先日、担当ドクターから体外受精を勧められたのである。

そこで再び医療制度の選択が出てくる。
体外受精をするためには、「クラリット」を通して申請する方法と、
ドクター個人に治療をお願いする方法とがあり、「クラリット」を通してやる場合は、
薬代以外はほとんどお金がかからないが、申請に時間がかかる。
ドクター個人にお願いすると、全額負担で費用はかかるが、早急の治療となる。
要は、ドクター個人のクリニックにこの時点で移動するということ。
私の年齢も考え、なおかつ、すでに今ままでの患者扱いされない、
一般医療に嫌気がさしていたので、考えるまでもなく、私はドクターを選んだ。

イスラエルでは、保険料内の一般医療(いつもめちゃくちゃで、混乱と混雑)と、
治療代は高いが、サービスの行き届いたプライベート・ドクターと、選ぶことができる。

・・・・・・ということを、つい先日知ったのである。
初めから知っていれば、迷うことなくプライベート・ドクターを選んでいた。
まだまだ、私の知らないことは山ほどあるが、
こうして、経験しながら、学んでいくしかないようだ。
はたして、プライベート・ドクターが、幸いをもたらしてくれるのだろうか?

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