オルマルト首相の辞任

オルマルト首相が、9月に行われるカディーマ党の予備選挙に出馬せず、辞任することを表明した。遅すぎる辞任表明である。

2006年、新党カディーマのナンバー2であった彼は、前シャロン首相の急病により、棚ボタで首相の地位に座ることとなった。その後すぐに第2次レバノン戦争が始まり、国の指導者としての力量を試させられたが、結果は散々たるものであり、誰の目から見ても戦争責任を取って辞任するべき人物であった。が、しかし、彼はしぶとく首相の座に居座り、賄賂疑惑が浮上してもなお居座っていた。どれだけ、私はこの男が辞任する日を待ち望んだことだろう。あの、戦争を宣言した日、聖書を片手に「アドナイ・アドナイ・・・・・神様・神様・・・・」と陶酔していたオルマルトを忘れたことはない。愚かな指導者によって、失われた命の数を思うと居たたまれない気持ちになる。

オルマルトは辞任表明で、イスラエルの現状が平静を保ち、経済状態を良好に保ち、平和な状態であることを強く強調していた。しかし、それが彼の力量によるものではないことは明らかだ。そして、自分が間違いを犯したことも認めていた。もちろん彼にとっても、この2年間は苦しい事ばかりであっただろう。だが、彼に同情の余地はない。それが、一国の首相足るものだ。おかしなことに、辞任表明するオルマルトの顔が、最後になって始めて、一国の首相の顔に見えた。オルマルトの辞任によって、全ての戦争関係者が辞任したこととなる。こうしてまた一つ、戦争に区切りがつき、私達の記憶から遠のいていくのだろう。

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