イスラエルの常識

報道以外、ほとんどイスラエルのTV番組は見ないのだが、昨日たまたま見た番組で、なんとも胸ク*悪いイスラエルの一面を見た。その番組は、様々な問題を取り上げて視聴者にその実態を伝えているのだが、昨日みた内容は、「マイホーム建設中に放火される」というもので、その実態を追跡したものだった。

被害者の女性は、長年の夢のマイホームを建設途中に、放火により全てを焼き尽くされてしまう。もちろん犯人はわからない。しかし、被害者の女性はいう「建設屋に管理費を払わない契約をしたため、こういう結果になった」。ここで言う「管理費」とは、「建設中に窃盗や放火などがないように管理する」というもので、一時間に30シェケル(800円)、月におよそ6000シェケル(156000円)を、建設屋に払う仕組みだという。建築屋は架空のセキュリティー会社と呼ばれるものと契約があり、そのセキュリティー会社が、夜間など作業の行われていない時間を管理するというものらしい。このセキュリティー会社で働く従業員はベドウィンで、番組はこのセキュリティー会社が火付けをしているといっている。番組内では関係者がこの仕組みについて語っており、「建設屋とセキュリティーはもちろんグル。管理費を払わない奴らには、セキュリティーが火付けをし、払った奴らには何事も起こらない。ベドウィン達だって生活費が必要なんだから、彼らにも稼がせてやらないといけない。持ちつ持たれつなんだよ。管理費さえ払えば、問題はないんだよ。」と語っている。被害者の女性も警察に届けたが、何もしてくれないという。ちなみに、番組が夜間に管理費を払っている建設中の現場へいくと、そこには誰一人管理している者などいなかった。もちろん建設会社の責任者はノーコメント。

番組全てを鵜呑みにするわけではないが、もし、これが本当の実態ならば、なぜこのような仕組みがまかり通っているのだろうか?私は、キブツという枠の中で生活していており、なおかつ家を建てた経験もないので、実際の家を建てるというやり取りが、どういったものなのかわからないが、聞く話だけでも相当の苦労を要し、神経が磨り減るという。毎日何度も足を運んで、仕事ぶりを監視しないと、手抜き工事なんて普通だという。その上、番組が取り上げたように、放火でもされたものでは、泣くに泣けない。こういったことから、建設屋へ「管理費」というものを払うのが、常識になっているそうだ。全ての建設屋がこういった悪質のものではないはずだ(そう願いたい)が、何が問題かといえば、国も、警察も、聞く耳持たず、何の対策もせず、野放し状態だということだと思う。「払わなかったあんたが悪い」と言われ、被害者の泣き寝入りである。

もう一つ不思議なことは、このような問題を検証する番組があるにもかかわらず、それが世論や悪質商売の検挙に全く結びつかないことだ。これは、この番組に信憑性がないからなのだろか?イスラエルの国民が、こういった仕組みを常識と考えているならば、なるほど、打つ手はないだろう。実際、レゲヴに聞いてみると、「こういうもんなんだよ、これがイスラエルさ」だそうだ。こんなイスラエルの常識は、心底、願い下げである。

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