冥土の土産

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先日、大使公邸で催された、天皇誕生日パーティに出席してきました。もちろん初ご招待、初参加です。

なぜ、招待状が来たかと言えば、緊急連絡網の班長を引き受けたからです。イスラエルでは緊急事態の際に、滞在している日本人の安否を確認する連絡網があり、私も大使館の方や班長さんから連絡をもらっていました。その班長さんの一人が日本へ帰国される為、代わりを引き受けたという次第。実質、引き受けただけで、まだ何も貢献していないのですけどね・・

さて、仕事へ出かける以外は引きこもり生活の私、こんな大それたものをもらって、いかがなものか?とレゲヴに相談すると、もちろん参加でしょ!と大喜び。いや、でも、礼服もないしね、というと、小奇麗な服装で十分でしょ、だって、ここはイスラエルだよ・・

ということで、当日、高級車や外交官ナンバーの車から出てくる礼服の要人たちが、ゾロゾロと大使公邸へ吸い込まれて行く中、イスラエル的小奇麗な格好の私たちは、引き返そうかとさえ思ったのでした(苦笑)

セキュリティー検査を済ませ公邸に入ると、入り口に天皇両陛下のお写真が飾られ、佐藤大使夫妻と二組の重要な方々が、来客のお出迎えをしておられました。しかし、緊張と、ドレスコード違いと、この御方はだれぞ?というパニックで頭が真っ白になり、挨拶もまともにできずに通り過ぎるという、思い返しても最悪な始まりとなってしまいました。それにしても、あの高貴な御方方は、いったい誰だったのでしょうか?

出席者のほとんどは外国籍の要人、イスラエル政府要人などが3/2、残り3/1が日本人の商社マン、大学関係者、そして、私のような在イ日本人といった感じです。

大使公邸セレモニー 4

式典は、佐藤大使の流暢なヘブライ語の挨拶から始まり、ネタニヤフ首相(Binyamin netanyahu)からのビデオメッセージ、大臣のシルバン・シャローム(Silvan shalom)、オルマルト元首相(Hhud olmert)の挨拶が続きます。さすがはネタニヤフ首相、短く的確な挨拶で、人を惹きつける話術を心得ています。そしてオルマルト元首相は、小泉元首相とのエピソードで、前のシルバン大臣の長くつまらない挨拶を払拭します。

2006年、初めてイスラエルに日本の首相(小泉元首相)が来た、イスラエルにとって非常に重要なその日、ヒズボラが二人の兵士を拉致するという緊急事態が起きる(第二次レバノン戦争参照)。オルマルトと小泉さんの会談中にも、代わりがわり軍司令官が報告に入り、その様子に小泉さんは何か起きたことを察し、その後の会食の予定をキャンセルすることを提案します。しかし、オルマルトは「私はヒズボラに私達のスケジュールの決定権を差し出すことは決してしない。」と言って、予定通り会食をしたという武勇伝。

あの戦争に苦い思い出が多い私には、オルマルトの武勇伝に興味はありませんが、あの始まりの一部始終を思い出し、そして、大使公邸でオルマルト本人からそんな話を聞いている奇妙さに、なんとも言えぬ気持ちになったのでした。

2 特設銘酒コーナー

式典後は食事を楽しみ、特設日本の銘酒コーナーで美味い新潟の酒、東北の酒などを堪能し、10年ぶりくらいの古い知り合いを見つけたり、レゲヴは政府の要人・有名人探しを楽しみ、貴重な経験にお腹いっぱいになって帰宅しました。

かつて、誰にも知られず、自爆テロのバスで、身元不明で死ぬ覚悟を持ちながら滞在していた時を思うと、このように大使館から招待状をいただくことは、非常に光栄であり、ありがたいことです。今日、新潟の母に話をすると、母も同じ思いで感慨深いと喜んでくれました。

イスラエル馬鹿になって足掛け22年、良い冥土の土産ができました。

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冥土の土産」への2件のフィードバック

  1. 初めまして
    今月、イスラエルに引っ越してきて、エルサレムに住んでます。
    ようやく、慣れてきましたが奥深いですね。
    良ければ、いろいろ教えてください

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