アイアンドームの活躍

相も変わらず、報復合戦に明け暮れるパレスチナとイスラエル。そして、悪者扱いが板について離れない強者イスラエルと、被害者ぶってやりたい放題のテロ集団・ハマス・パレスチナ。無知な左の平和主義者は、イスラエルにいじめられて、何て可哀想なパレスチナと騒ぎたてる。ついでに、日本の集団的自衛権も引き合いに出す始末。

さて、イスラエルの経済を担う商業都市テルアビブに、連日ロケットが飛んでくるこの状況、迎撃ミサイル「アイアン・ドーム(Iron Dome)」が大活躍しています。性能良すぎです。こんなに信頼できる頼もしい奴はなかなかいません。自衛するということ、国民を守り、平和を維持するということの現実は、イスラエルでは机上の空論ではないのです。

日本では、当然のことのように、反イスラエル一色の報道。しかし・・・

ハマスが女・子供を楯にし、犠牲者を出して、反イスラエルを報道しやすくしていることを知っているのでしょうか?

そして、多くの国民は戦争なんて望んでいないことを知っているのでしょうか?

イスラエル国内でこの報復合戦を止めようとデモをするアラブ人とユダヤ人がいることを知っているのでしょうか?

今回の紛争の引き金になった、パレスチナ人に誘拐され殺された3人のユダヤの少年たち。その報復にユダヤ人によって誘拐され殺された16歳のパレスチナの少年。双方の家族の苦しみと怒りは、計り知れないほど深い。しかし、だからと言って、それを口実に無差別攻撃するパレスチナも、報復攻撃するイスラエルも愚かです。

この数日、地域差はありますが、テルアビブだけでなく周辺地域も、空襲警報が鳴りやむことはなく、慣れていない人には辛い日々のようです。

そんな中、私はランニングを始めました。時に空襲警報が鳴ろうと、日常は日常として過ごしています。子供がいないせいか、怒りも恐怖もなく、ただ空虚なだけ、空しいだけです。戦争への感情は、2006年の戦争でもう味わい尽くしてしまったからでしょう。

怒りさえない、ただの空虚。救いもなく、無感情に続く非日常のなかの日常。そして、いつものように、多くの命を無駄に失い、俺が勝ったと言いあいながら停戦するのが、イスラエルとパレスチナ・・・こんなものに、勝者はない、より深い苦しみが刻まれるだけ。

空は青く、暑い、そんな紛争中の今日この頃・・

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備えあれば憂いなし

日本で訓練といえば地震災害に備えての訓練、でも、イスラエルでは訓練といえば戦争に備えての訓練なのです。一斉訓練が行われることは数日前から知らされていて、私達にとっては別に取り立てて特別でもなく、サイレンが鳴る程度の認識。今回は過去最大規模の訓練とあって、学校での訓練や、化学兵器に対する処置など、結構手の込んだことを色々とやったようです。そのために、「戦争の準備をしている」などと非難されては、イスラエルに住んでいる者としては、チャンチャラおかしいのですよ。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100527/t10014710431000.html

地震だっていつ来るかわからないから、万が一に備えて学校で訓練があるわけで、科学兵器を積んだミサイルが、頭上に落ちてくる日が来るかも知れない可能性を持つ国民が、万が一の場合に備えて訓練して何が悪い!実際、ロケットはたまに落ちてくるしね。

そして、今年はワールドカップ年・・・2006年の第2次レバノン戦争は、ヒズボラがワールドカップに敬意を表して、ワールドカップを存分に楽しみ、終了後に戦争を仕掛けてきたという経緯がある。だからといって、今年も戦争が起こるとは思っていないけれど、何が起こるかわからないのがイスラエルです。そういえば、ガスマスクが、今後は各自保管で支給されると聞いているし(今までは支給された後に回収されていた)、こんな訓練も全くの絵空事ではない国というわけです。

まぁ、備えあれば憂いなしということで、訓練が戦争抑制剤になってくれれば、それに越したことはないですね。

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近いようで遠い希望

ハマスに捕らわれているGilad Shalit にとって、そして、解放のための活動を続けてきた家族にとって、重要な局面に達している。

Gilad のビデオが公開されてからというもの、何かしら交渉に進展があるだろうと思っていた。そして、一ヶ月ほど前からメディアを中心に、「イスラエルはGilad の解放のために、ハマスの要求を受け入る」と報道され、にわかに信じがたいことだが、一抹の喜びを感じていた。しかし、政府は硬く口を閉ざしたままで、一切の公式な発表もされておらず、何かしら胸にわだかまるものもあった。「果たして、本当に政府は、テロリストを含む1000人近くのパレスチナ人捕虜を、Gilad のために引き渡すのか?」と。

政府の発表もないまま、憶測だけが飛び交い、その憶測について賛否両論が討論されてきたが、たった今、その結末の行方を左右する局面に至っている。ドイツの仲介を得て、ハマスとイスラエルの交渉は続けられており、メディアで憶測されるように、両者は同意に近い状態まで達しているように見える。あとは、イスラエル政府が最終決断をするだけである。反対派も多い中、場合によっては、全てが白紙に戻ってしまうことも大いにありうる。

Gilad の両親は、今朝からネタニヤフ首相官邸を訪れ、必死の覚悟で彼らの息子の帰りを願う気持ちを訴えている。Gilad の家族にとっては、まさに、今にも切れそうな手綱を、必死につかんでいる思いだろう。

では、今、イスラエルが捕虜交換に同意しなければ、いったい、いつになるのか?それは、すでに雲をもつかむほどに、かすかな望みしかなくなってしまうのだ。

ネタニヤフ首相が、国のために捕らわれている若い兵士の命を救い、そして、これからも国を守るために兵役する子供たちのことを考え、未来の見える判断をしてくれることを、願うばかりである。

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イスラエル兵捕虜のビデオ

Gilad

3年半にしてようやく、ハマスに捕虜となっている Gilad Shalit(ギラッド・シャリット) の生存が確認されるビデオが公開された。今回、イスラエルとハマスはドイツの仲介により、捕れられているパレスチナ人女性20人と、Gilad のビデオとの取引に応じる事となった。

ビデオは9月14日に撮影され、Gilad が2分40秒間映され手紙を読んでいる。内容は、捕虜となってから長い時間がすぎたこと、イスラエル政府・ネタニヤフ首相がこれ以上時間を無駄にせず、交渉に賛同し、一刻も早く解放されたいこと、家族への挨拶、家族との思い出、自分が健康で元気であること、などが書かれている。

Gilad は終始手紙から目を離さずに読み、感情が全く感じられず、明らかに書かされた原稿を読んでいるのは明白だが、それでも、五体満足で生きていることが確認できただけでも、今回のハマスとの取引は、今後の大きな進展となるだろう。また、3年半ぶりにみる息子の姿は、今なお解放活動を続けている父 Noam Shalit や家族にとって、どんなにか喜ばしいことだっただろう。

ハマスはGilad の解放に1000人近くのパレスチナ人の解放を要求しているが、イスラエルは過去に捕虜交換で解放したパレスチナ人が、自爆テロとなって帰ってきた苦い経験から、捕虜交換の交渉には消極的である。しかし、Gilad の姿を見た以上、私達は彼を何が何でもイスラエルに戻さなければいけない。もう、第二のRon Arad を作ってはいけない。このビデオの公開によって、捕虜交換の交渉が進展することを祈りたい。

 

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スパイスネーク

IDFによる高性能スパイロボットは、本物の蛇のように動きまわる。昔あった蛇のおもちゃを連想させるが、画像で見る限り、もし、これが茂みの中をうねっていたら本物と思ってしまうだろう。しかし、デカイ。

このスパイスネークは、小型カメラを内臓しあらゆる場所に入っていけると、IDFでは説明している。たとえば、ガザのハマスやレバノンのヒズボラの隠れトンネルなどの偵察に使うこともでき、また、地震などでの生存者探しにも活躍するかもしれない。そして、なんと自爆機能のおまけつきである。軍のおもちゃとしては、なかなか使えるのではないだろうか。

しかし、さすがお国がらというべきか、こういうスパイ道具は現実味を感じさせる。よく映画で見るような、びっくりするほどの未来型スパイ道具よりも、素人っぽさのある無骨な蛇のほうが、今日からでも活躍してくれるような気になる。その活躍の場が、戦場ではなく、人命救助に使われることが理想だが、イスラエルにとってはそうも行かない。もちろん、こうして報道されるものは、その正体を暴露しているだけに、軍のおもちゃとして一部の人を楽しませるものにしかならないが、このスパイスネークの報道の背後には、いったい何があるのだろう?と、スパイ大作戦さながら、いろいろと勘ぐってしまうのも、この国にいる醍醐味の一つなのかも知れない。

 

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ETV特集をみて

90分間もある番組で、もっとも重要かつ問題の核について話されていたのは、最後の3分間だけでした。なんとも期待はずれな番組です。

始まりから40分間、イスラエルによる無差別攻撃で家族を失った子供たちや、畑や工場を破壊された民間人 に焦点をあて、どれほどイスラエルが残忍かつ非道なことを行ったかを効果的な映像で印象ずけ、ようやくハマスとは何かということになると、ハマスはパレスチナ人への教育や人道支援をしている組織であり、またイスラム教の教えに従い武装闘争している組織である、という内容の映像を10分ほど流して終わり、それでは、イスラエル側での世論はどうなのかと、街頭インタビューをすると、血の気の多い若者たちが「私達はハマスのロケットに8年間我慢してきた。彼らはその報いを受けたのだ。女・子供を盾にするハマスを選んだのは民衆なのだから、彼らも学ぶべきなのだ」と声を荒げて語る姿が印象に残り、最後は、イスラエルがガザを封鎖していることがすべての元凶であり、撤退という形の占領であると30分間言い続けるだけでした。

この番組をみた人はおそらく、いや、完全にイスラエルは悪、パレスチナは善という、安易な方向で、わかったような気になるのではないでしょうか。見ていて腹立たしかったのは、司会者の意図がはじめから悲劇のパレスチナを演出していることがわかるのです。ハマスへの攻撃というのは口実で、イスラエルがガザを消滅させたかっただけなのだ、という意味合いのことを、司会者のみならず解説者も口をそろえて言うのには、さすがにあきれてしまいました。

こういった番組を日本で見ることができる機会は少なく、話題もガザの侵攻のあと、ネタニヤフ新政権など、ホットな時事ネタなので、日本のTV番組がはたしてどういった特集をするのか興味があったのですが、やはり・・・といった感じでした。ジャーナリストの土井敏邦氏が「ハマスがロケット弾をうつのには背景があるんだ」と浅はかなことを言っていましたが、その背景の裏にも背景があることを忘れていはいけないのです。

もちろん、イスラエルのガザ侵攻は全く正当化されるものではありません。批判を浴びて当然の行為であったと思います。しかし、日本の国営放送で、これほど一方に都合よく脚色されている番組をみることになるとは想像もしていませんでした。ハマスとは何であり、なぜ、イスラエルがハマスを壊滅させるためにガザ攻撃を行ったのか、どうして、悲劇が続くのか、という核心はこの番組からはわからないままでした。

こうして日本で特集を見ても、イスラエルとパレスチナの両者の痛みと混沌を正しく伝えることは、なんと難しいことだろうと思います。番組の最後でも、司会者が「解決策はあるのか」と問えば、解説者は「それが問題なんです」という・・・なんであれ、この特集を見て、日本で中東問題を理解することの限界を見るような気がしました。

ETV特集ガザなぜ悲劇は繰り返されるのか

今日5月10日、NHKでパレスチナ・イスラエルに関するドキュメンタリー番組があります。

ETV特集 ガザ なぜ悲劇は繰り返されるのか
NHK教育 22:00~23:30

今回日本に来て、初めて見るイスラエルの特集です。感想は後日報告します。