夢は正夢

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エルサレムに大雪が降ったのは幻かと思うほど、暖かすぎるイスラエルの冬。

さて、先日、大使公邸での新年会に行って来ました。こちらも前回の天皇誕生日パーティー同様、初の招待です。思い返せば、まだ私が結婚する前、あるイスラエル人から「タイシカンのシンネンカイにイッタ?」と聞かれたのが、その存在を知った始まり。そんなものには、一生お呼びはかかるまいと思っていましたが、人生何が起こるかわからないものです。

今回は天皇誕生日パーティーとは違い、ほぼ日本人とそのパートナーという構成だったので、非常にアットホームな会でした。そして、イスラエルでのお正月料理。もう、いつ日本で正月を過ごしたかも思い出せないほど正月から遠ざかり、長い間、一人で正月気分を演じてきた私にとって、これは、ヤバいです。泣いちゃいます。

それも、佐藤大使夫人や大使館関係者の方が、食事やお汁粉を手作りしているというではないですか!聞けば納得の、絶対にイスラエル人シェフでは作ることができない、日本の味とおもてなしなのです。

天候も良く、芝の美しい大使公邸の庭で、おいしい正月料理を食べながら、なかなか会えない北の友人夫婦とゆっくりと談笑なんて、夢のようなひと時。もちろん、日本酒もおいしゅうございました。

そして、新年会には、現在イスラエルへダンス留学中の俳優・森山未来さんもいらっしゃっており、ちょうどテルアビブで開催中だった黒澤清映画特集でトークショーをすると聞いたので、そちらも参加してきました。正直、森山さんのことはまったく知らず、新年会の時は、雰囲気のある人がいるな・・くらいにしか思っていなかったのです。

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映画「贖罪」のトークショーでは、映画で見た役柄と、ダンスの仲間たちに囲まれ、イスラエルの生活に馴染んでいる素の森山さんとの違いに、改めて、俳優さんってすごいなぁ~と、ごく当たり前のことに感心してしまったのでした。

ともあれ、お正月に帰りたい病は、年々増すばかり・・そろそろ、注連縄もかたずけねば、と思う今日この頃です。

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ハイファ国際映画祭2013

只今イスラエルは、「お子様大喜び!車道で自転車乗り放題」絶賛ヨム・キプール(大贖罪日)突入中。この日だけ断食して、信心深さに自己陶酔しているにわかユダヤ教の方々、大変ご苦労さまです。

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さて、そんなこととは縁のないわが夫婦、イスラエル最大の映画祭であるハイファ国際映画祭(9/19-9/28)のチケット取りに勤しんでいます。とにかく、今年の映画祭で上映される日本映画は良作ぞろい。

先ずは、日本公開に先駆け、今年のカンヌで審査員賞を受賞した「そして父になる(Like father, like son)」。こんなに早く、イスラエルで見ることができるとは思ってもいませんでした!

そして、小津 安二郎特集!

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イスラエルの大学で、日本学を専攻すると必ず講義で話題になる監督の一人。レゲヴに薦められるまで見たことはなかったのですが、「東京物語」を見てガッテンしましたね、良いですね~。ちなみに、レゲヴは笠 智衆さんの大ファンでもあります。

今回上映されるのは、「秋刀魚の味(An Autumn Afternoon)」「彼岸花(Equinox Flower)」「東京物語(Tokyo Story)」。その他、山田洋二監督の「東京家族」も上映されます。

第29回ハイファ国際映画祭は、9月19日~28日まで開催。小津 安二郎映画は、ティコティン日本美術館での上映なので、お時間のある方は、是非hibino美術館店にも立ち寄ってみてください。

通常なら、ヨムキプールに合せて理不尽に前倒ししていた冬時間ですが、今年は宗教政党が与党に入らなかったことで、いとも簡単にヨーロッパと同じく10月末(10/27)に変更になったイスラエル。さて、これが意味することは、やっぱ、政教分離必須じゃね?!・・・秋の気配を感じはじめた、今日この頃です。

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The Gatekeepers 

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第85回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた「The Gatekeepers」を鑑賞。非常に面白かったです。

このドキュメンタリーは、イスラエルの情報機関であるShin Bet(イスラエル総保安庁)の長官を務めた人物たちの証言と記録映像で成り立っており、国内の監視役として任務した彼らの目から見た6日間戦争(1967)後のイスラエルを見ることができます。

まず、Shin Betとは何ぞや?というと、イスラエル国内を監視する情報機関、いわゆる秘密警察。英語ではISAまたはShin Bet、イスラエルでは通称「Shabak(シャバク)」と呼ばれます。彼らの主な任務は、テロ組織の摘発や諜報活動、政府高官の安全確保、国防軍のピンポイント暗殺への情報収集など、まさに国内の治安を守るための秘密エージェントたち。

ドキュメンタリーでは、6人の元長官たちが登場し、その都度おこった事件の証言、彼らの任務へ思いが語られていきます。冒頭で登場するYuval Diskinは、テロリストのピンポイント暗殺でターゲットのみ「きれいに」達成されることに満足するが、その後、日常のふとした時に、何かがおかしい、自然ではないという疑問を感じる。また、6人の中では一番古いAvraham Shalomは、Shin Betのモラルが問われたバス300系統のハイジャック事件で、逮捕時生存していた二人のテロリストが、リンチによって死亡したことについて、テロとの戦いにモラルは存在しないといいます。

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シモン・ペレスの大統領自由勲章受賞

日本から帰って来たと同時に、我が家では家主の都合でTVが見れなくなり、バタバタとしてニュースを見る間もなくすごしていたら、シモン・ペレス大統領が大統領自由勲章を受章してました。きっとこれは、めでたいことなのでしょう。なにせ、あのイスラエル嫌いのオバマがくれたのですから!

同じくボブ・ディランも受賞したなんて、さすがはイスラエルの誇りシモン・ペレス。88歳にして、眼光衰えず、精力的に国家・人民のために国務に専念している姿には、心から敬意を表します。オバマ大統領のみならず、世界中でイスラエル嫌い・ネタニヤフ首相嫌いであれ、シモン・ペレスに尊敬の念を抱かない政治家はいないのではないでしょうか?いや、自国にいました、ビビ・ネタニヤフという小心者のカリスマ首相が・・・

ともあれ、シモン・ペレス大統領には、健康に気をつけて、イスラエルの良きシンボルとして、一日でも長く活躍されることを願うばかりです。

そうそう、受賞つながりということで(映画の内容がイスラエル賞を受賞する大学教授の話)、2012年アカデミー外国語映画賞にノミネートされたイスラエル映画「Footnote(הערת שוליים )」を見ました。非常に評判がよかったのに、なぜアカデミーを逃したのだろう?と不思議でしたが、見て納得です、最後がいけません。イスラエル映画にしては珍しく、知性派でちょっとユーモアもあり、俳優たちの演技も素晴らしく、最後まで引き込まれたのですが、テロップが出たときには、思わず叫んでました・・・「えぇーーー!ここで終わるの!えぇぇー」って。誰も幸せにならず、救いのかけらもない映画は、フランスでは受けても、ハリウッドでは駄目です。映画自体の出来が良いだけに、非常に残念至極なThe end。ハッピーエンドじゃなくてもいいから、一欠けらの救いがある映画が好き・・・な今日この頃です。

お知らせ: Regev in Japan 2012 「日本がんばれ編」アップしました。お時間のある人はどうぞ!

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アジャミ(Ajami) 

イスラエル映画「Ajami」がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされている。昨年の「戦場でワルツを」に続く快挙だ。

舞台はテルアビブにある旧市街ヤッフォの貧困地区アジャミ。そこに住むアラブ人同士の対立、キリスト教とイスラム教、イスラエルアラブとパレスチナアラブ、アラブ人とユダヤ人の関係、貧困とドラッグ、暴力と悲劇・・・まさにイスラエルのありのままの姿をアラブ人社会から見た秀作となっている。4つのストーリーで構成されており、時間の流れを追って、誰と誰が、どこからどこへつながっているのか、頭をフル回転させながら見ていたが、クライマックスで全ての疑問が紐解ける。

ネタバレはしたくないので感想だけにしておくが、非常に面白い。映画としてというよりも、ストーリーがうまく出来ている。普段は現実でのイスラエル生活で十分と感じるので、イスラエル映画はそれほど見ないが、「Ajami」は嫌味がなく、素直な気持ちで見ることができた。占領地からの違法入国の仕方、夜中に騒ぐアラブ人を注意したユダヤ人の刺殺、アラブ人とユダヤ人カップルの状況、イスラエル警察の態度、若い兵士の失踪とその家族。その一つ一つのやり取りが、まさに隣人を見ているようなものだ。そして、クライマックスは何の誇張もなく、これこそがイスラエルだ!といいたい。監督のコプティ(Scandar Copti)とヤロン(Yaron Shani)は、非常に素直に現実のイスラエル社会を映しだしてくれたと思う。また、この映画に出演している出演者の多くは、素人が演じているという。これもまた話題の一つになった。

そして先日、「Ajami」の舞台となったテルアビブ・ヤッフォで、コプティ監督の実兄弟の二人(映画にも出演している)が、麻薬所持の疑いで警官と騒動を起こして一晩拘置されたと報道され、翌日釈放された彼らは各紙のインタビューで、「まさに映画Ajamiの警官のように、体を痛めつけられ」などと語っており、これもアカデミー賞へのパフォーマンスだと話題になっている。

ロンドン映画祭で名誉あるザ・サザーランド賞を受賞している「Ajami」やベネチア映画祭で金獅子賞を受賞した「レバノン」など、近年のイスラエル映画は非常に秀作が多い。昨年は、惜しくも逃したイスラエル初のアカデミー賞受賞を「Ajami」が獲得する瞬間を、イスラエル中が期待している。

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ベネチア映画祭 金獅子賞「レバノン」

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イスラエル映画「レバノン」(Samuel Maoz 監督)が、ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞しました。今年、惜しくもオスカーを逃した「戦場でワルツを」に続く、イスラエル映画の快挙です。

映画「レバノン」は、1982年7月、第一次レバノン戦争で戦車部隊だったSamuel  監督の実体験が元になっています。まだイスラエルでも公開されていませんが、金獅子賞を受賞したことで、世界中から注目を集めることになるでしょう。少し気が早いですが、オスカー受賞への期待も膨らみます。

「戦場でワルツを」のAri Folman 監督と同じく、第一次レバノン戦争で若い兵士として初めて戦争を体験した監督自身が、その時のこと、その時の気持ちを映画にして、25年以上の時を経た今、イスラエル兵士について、そして戦争について、映画という表現を使って何かを感じてもらいたい、と思っているのだと思います。18日から始まるユダヤの新年に花を添える、嬉しいニュースとなりました。

 

 

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イスラエルで「ポニョ」と「東京ソナタ」

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とうとう始まります、「ポニョ」。7月30日よりイスラエルで上映です。先週末にシネマテックで先行上映され、週末の新聞にも「宮崎駿の新作」として取り上げられ、確実に話題になってきています。レゲヴの甥っ子たちも、見に行く気満々です。

イスラエルでも宮崎駿アニメは人気で、たまに映画チャンネルでも「宮崎駿アニメ特集」が放送されるほど。アニメに対して目の肥えている日本人には、賛否両論でしたが、個人的には最近のCGアニメは好きではないので、なじみ深い手描きにこだわる宮崎アニメを評価します。イスラエルでの上映は、ヘブライ語の吹き替えと日本語があり、ヘブライ語の吹き替えも悪くないです。奇妙で不気味でかわいいポニョが、イスラエルの子供たちにもウケてくれることを期待します。


もう一つイスラエルで密かに話題になっている日本映画が「東京ソナタ」。テルアビブ周辺の3つの劇場でしか上映されていませんが、映画好きには非常に好評のようです。先日お伝えした相撲映画の「A Matter of Size 」も好評で、今年の夏のイスラエルには日本関係の映画が多く、そしてどれも評判がよいので、嬉しい限りです。

 

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