都会の片隅

  

イスラエルの冬は、冬という名の春。大地が緑に覆われ、南部では真っ赤なアネモネが大地を染め、北部各地では黄色・赤・青・白と彩り鮮やかに花の競演が始まります。日常が自然の花に囲まれていたキブツ生活から離れ、今年は花を愛でるチャンスはないかな・・・と諦めていたけれど、都会の片隅にも力強く根付く自然の姿を見ることができたのでした。

場所はテルアビブ近郊のネタニアという街で、私の住む場所からは車で20分ほどのナショナル・パーク。車を止めたすぐそこ、殺風景で雑草しかない(イスラエルでは雑草すら愛しいのだけど)と思わせる景色の中、溜息が出るほど妖艶な姿で、咲き始めたばかりの大きな野生アイリスが群生していたのです。愛犬タマがアイリスで隠れてしまうほどの見事さに、かつて、野生アイリスを求めてギルボア山へ行ったときには、たった4つの野生アイリスを見つけ、大感動したことを思い出し、都会のほうがいいんじゃね?という、なんとも苦い気持ちになってしまいました。

ともあれ、普段なら行列しながら観賞しなければならないほど人が訪れるそうですが、この日は天候が荒れていたので観光客も少なく、タマと一緒にのんびりとアイリスを観賞し、大荒れの海を眺め、都会の中の自然を満喫したひと時となりました。

それにしても、自然の力は素晴らしく美しい!

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イスラエルで最悪の山火事

 

まるで爆弾でも落ちたかのように感じるほど、気が重くなる悲劇が昨日から続いている。北部最大の町・ハイファにあるカルメル山から山火事が発生し、41人の犠牲者を出し、イスラエル史上最大の山火事となって現在も燃え続けている。犠牲者は、カルメル山にある刑務所の囚人を、山火事から避難させるためにバスで向かった40人の刑務官コースの学生達だった。途中で火に囲まれ、逃げ場を失い全員が死亡するという悲劇となってしまった。

イスラエルは、12月になっても雨が降らず、乾燥した天候が続いており、出火のあった昨日は強い熱風も吹いており、火はあっという間に燃え広がったという。ハイファから出発するバスの運転手は、昨日の正午見えた小さな煙が、ハイファに戻るたびに下方へ燃え広がっていく様子を、言葉も無く見るしかなかったと、今日、仕事へ向かうバスの中で語ってくれた。

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パアル洞窟

イスラエルは只今スコット(仮庵祭)の真っ最中。都会生活でも、あちらこちらの庭にスカーが造られているのをみると、キブツ生活でレゲヴの家族とユダヤの祭事を送っていた時とは違い、一人で部屋に篭って祭日を過ごすのは、なんとも味気ない気持ちになってしまうものです。でも、レゲヴの実家帰省に付き合って4日間家族と一緒に生活するか、それとも一人で過ごすか、という選択肢なら一人を選んでしまう自分も、なんとも寂しい人間だなと、ちょっと自己嫌悪。

まぁ、そんなことを感じずにはいられないイスラエルの祭日ですが、キブツに滞在した新年には、レゲヴの家族と自然を満喫してきたのでご紹介です。

 

場所は、レバノン国境沿いに位置するキブツ・Sasa の近くにあるパアル洞窟(מערת פער) map 。駐車場から100Mほど行ったところに、大きな洞窟があり、中に入って探検することができます。洞窟の中はひんやりと冷たく、懐中電灯を照らしてゆっくりと歩き、子供たちにも危険はありません。しかし、パアル洞窟以外の見所はないので、木陰に陣をとりピクニックをして楽しむも良し、また、この周辺は自然に囲まれトレッキングに最適な場所も多いく、川を求めてトレッキングも良し、子供連れの家族ドライブにはオススメのスポットですね。

タマも久々の自然を堪能してくれただろう、と飼い主は大満足ですが、タマにしてみれば、冷房の部屋ほど良き物なしという気持ちだったかも知れません。

 

一週間続くスコットは、始まりと終わりが祭日になるので、先週に引き続き今週も4連休。働いている人には最高の連休続きですが、あまり連休が多すぎるのも、物事がなかなか進まなくてちょっと困ります。でも、このスコットが終わると、大人にはペサハまでの半年のあいだ祭日がないという、超極端なイスラエルの祭日なのでした。

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フクロウの子

Twitter にはすでに書き込んでいたのですが、先週末にフクロウの子を保護してしまいました。

シャヴァットに入る夕方、レゲヴとキブツを歩いていたところ、目の端に何か動くものが入り、猫のしっぽにしては何か変だな・・・とジッと見ていると、それはフクロウの子が羽を広げてバタバタとしている姿でした。「あー、フクロウ!」と、私もレゲヴもびっくりです。そして3歩ほど近づくと、少し離れた木の上から、親フクロウが声をだして心配する姿を確認したので、どうするべきか悩んだ結果、とりあえずこのままの状態にして、数時間後にまた確認しよう、ということにしました。というのも、もしかしたら、自力で巣に戻るかも知れないし、親フクロウがどうにかするかも知れないし、ド素人としては、判断に迷ったためです。

それから2時間たち、どうなったか調べたところ、フクロウの子は同じ場所の茂みの影に、ひっそりと動かずにいたのです。その辺りは放し飼いの犬も野良猫もたくさんいるところなので、このまま放置しておくわけにはいきません。そこで、急いでイスラエルにある動物保護の団体に電話をしましたが、週末のためつながらず、何とか伝の伝を頼って、動物に詳しい人を紹介してもらい、運よく話をすることができ、その人の指示通りフクロウの子を保護することになったのです。

彼の指示は、そのまま放置しておけば確実に死ぬので、巣の場所がわかるなら巣に戻すか、もしくはタオルなどで直接触らないように保護して箱に入れ、翌日彼の働いている動物公園に来なさい、ということでした。巣がどこにあるのかわかるなら、巣に返してあげたいのは山々でしたが、暗闇の中、近くの木の上で心配している親フクロウに申し訳ないとおもいながら、私達は指示されたとおりにフクロウの子を保護したのでした。

フクロウの子は騒ぐことも鳴くこともせず、一晩箱の中で静に過ごしました。朝になって死んでいたらどうしよう・・・と心配になって、そっと箱を開けたときのフクロウの子がこれです。

私が箱をそっと開けたとき、くちばしをカツカツカツと小さく鳴らして、大きな目でジッと私を見つめてくれました。それが、なんとかわいかったことか。良く見ると、糞もしているし、怪我をしている様子もないので安心して、指示してくれた彼のいる動物公園に行き、引き渡して来ました。

  

保護したフクロウの子はヘブライ語で Lilit(Strix)という種類のフクロウで、まだ小さく飛べないので、あのまま放置しておけば確実に死んでいたであろうということです。こうして保護されたフクロウは、自然保護機構に送って、他のフクロウの子たちと共に飼育され、自然に帰されると説明してくれたので、私達もホッとしてフクロウの子を託すことが出来ました。

一晩のドタバタ劇でしたが、こうして巣から落ちたフクロウの子を見つけるなんて、そうそうできることではありません。自然の状態なら、この子は自然の法則にしたがって死んでいたのかも知れませんが、私たちが見つけたこともまた自然の法則の一つだと思い、このフクロウの子が元気に育ち、自然に帰る日を夢みていようと思います。

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自然を満喫-Ramot Menashe Park

  

イスラエルで最も美しい地域の一つと言われている「Ramot Menashe Parkפארק רמת מנשה)」は、何度訪れても満足できる最高の場所。特に、一年中水を湛えている HaShofet 川(נחל השופט )は、KKL によって 環境が整備され、車椅子でも川の流れる自然を満喫できるようになっており、小さな子供たちも危険なく川で遊ぶことができるようになっている。そのため、週末はBBQや家族連れで大賑わいとなるが、イスラエルでは貴重な自然の川を、お手軽に一年中楽しめるとなれば、これも仕方がないだろう。

しかし、HaShofet 川は満員御礼の賑わいとなるが、広いRamot Menashe Park の敷地には、他にも小さな川が流れているところがいくつかあり、人ごみを避けて自然を満喫できる場所もたくさんある。そして、サイクリングコースにもなっているので、マウンテンバイクで広いParkを一日中楽しむこともできる。

今回も、小さな子供と一緒に家族ピクニックとなったので、Park 内のトレッキングは断念したが、次回は是非フル装備でトレッキングをしたいと思う。これからの暑く乾燥したイスラエルの夏に、涼を求めてくるもよし、また、冬にはラケフェット(野生シクラメン)が群生するので、鮮やかな色のイスラエルの冬を楽しむもよし、改めて、小さな国イスラエルの、バラエティに富んだ自然環境の素晴らしさを思った、週末のひと時となった。

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野生の王国-フラ湖

  

久々の自然堪能は、野鳥で有名な「Agamon Hachula」(フラ湖)でのファミリートリップ。一周約10kmのフラ湖を、電動ゴルフカーに乗りってのんびりと周遊。もちろん徒歩での散策もでき、また平坦な道のりなのでマウンテンバイクでの周遊もお勧めできる。今回は天候も怪しく、子供たちを含め13人だったので、6人乗りゴルフカー2台と自転車一台をレンタルし、なぜかみな大笑いでフラ湖の周遊に出発・・・

 

と思いきや、心配された天候も回復し青空が見え始め、周遊を初めて3分もしないうちにコーヒータイムへ突入したファミリートリップ。とりあえず、ここで体を暖め、少しおなかを満たしてイザ、野生の王国へ再び出発。 

  

遠くからでも聞こえてくる大量の鳥の鳴き声に近づいていくと、何千羽という鶴の大群が羽を休めている。ところどころに設置されている観測場所では、望遠鏡を眺めながら、それぞれが驚きと感動の歓声を上げ、大小さまざまな種類の野鳥を飽きることなく見続けていた。

   

また、フラ湖には野鳥だけではなくヌートリア(沼狸)やJamos(水牛)も生息し、食事をしている姿や泳ぐ姿を間近で見ることができる。ところどころで野鳥の観測をしたり、野生動物を見たりしながらの、およそ2時間の周遊は、老若男女子供を含め家族総出のイベントとしては、非常に楽しいプランとなった。 

 

そして、もちろん野生の王国を満喫した後は、なじみのフムス屋「アブ・ファウジ」でお腹も満腹となり、お店からはレゲヴのお母さんへバースデーケーキをサービスされて、最高の締めくくりとなった。

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花咲くイスラエル

   
(アーモンドの花)                                      

今年のトゥ・ビ・シュバット(樹木の祭日)は、例年にない雨量のおかげで、イスラエル中が花に彩られる、美しい祭日となった。この時期になると、子供たちはイスラエルの大地が緑豊かな国になるよう願って植樹をする。私も何度か植樹をしたことがあるが、乾燥したイスラエルの大地に、一本一本の木を植えていく作業は、夢のある未来を感じさせる。

雨の降る冬のイスラエルは、南の砂漠地帯も花で覆われ、多くの野生植物を見ることができるのでオススメ。特に今年は南で大雨が降ったので、例年になく花が咲くと予想されている。という私も、今年こそは砂漠が花で覆われた姿を見てみたい、と思っているが、なかなか重い腰が上がらない。南に住んでいた人の話を聞くと、岩砂漠一面がアネモネの赤い花や、小さな青紫の花に覆われた姿は、一年のほとんどを茶色い乾燥した色しか見ることができない場所にとっては、楽園のように感じるという。

      

北部では比較的一年中緑を見ることができるが、やはりこの時期の美しさは格別。特に、ゴラン高原周辺地域は、白いうすピンクのアーモンドの花が咲き、ヘロモン山の雪景色と相まって、まるで雪化粧のように見え、そして、日本の満開の桜を想像させてくれる。また、ラケフェット(野生シクラメン)も私の大好きな花の一つで、小さく華奢なラケフェットが、凛と背筋を伸ばして咲く姿は、いつも気持ちを豊かにさせてくれる。もちろん、色とりどりのアネモネも、北部一帯に咲き乱れる。

    

これからの2ヶ月、イスラエルは花の競演が始まり、一番美しい季節となる。天候も日に日に暖かさを増し、日も長くなり、夏時間がやってくるのもあっという間だろう。こうして、今年も花咲く美しいイスラエルを見ることが出来るのは、何よりもの幸せだと、トゥ・ビ・シュバットになるといつも感じる。

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